「くすのきの郷」の介護報酬不正請求事件
2007年6月18日、東京都は文京区立特別養護老人ホーム「くすのきの郷」を同年11月30日付で、特別養護老人ホームおよび短期入所生活介護事業、介護予防短期入所介護事業者に関する指定の取り消しを決定し発表しました。
これら3項目の指定取り消し処分の理由としては、
●2002年から2007年2月までの過去5年間にわたって資格のないフィリピン人ボランティアを使用し、夜勤勤務を実施した上に、この勤務に対する介護報酬を不正に請求したこと。
●不正勤務したフィリピン人ボランティアについては勤務表職員欄に日本人名で表記しており、職員数が規定を満たしているかのような偽装工作および虚偽報告を行っていたこと。
とされています。東京都はまた指定取り消しとともに介護報酬に関する不正請求分の約4600万円の返還も求めました。
当時はコムスンの不正請求による指定事業取り消し処分なども行われた直後であり、同様の悪質な犯罪であるとしてマスコミも一斉にこの事件を報道しました。特別養護老人ホームでは前代未聞の不祥事だと言う論調も多かったように思います。ニチイホームの老人ホームなら安心出来ますよ!
指定業者取り消しの理由となった2点については弁護するまでもなくれっきとした犯罪です。指定業者取り消しも止むなしといったところでしょう。
しかし、この事件に関して東京都はいわゆる連座制を適用し「くすのきの郷」のみならず文京区が設置している他の3施設の特別養護老人ホーム及び8事業所の在宅サービスセンターに対しても処分を決定したのです。そのため次年度の指定更新が不可能となり区立の介護事業がなくなってしまうという異常な事態にまで発展しました。
2009年12月17日|
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